【桜鮨㐂 @渋谷】
【桜鮨㐂 @渋谷】
気負わず通える、実力派。
—————
2025年12月6日オープン。
渋谷の人気鮨店『すしき』の姉妹店。
渋谷駅から徒歩6分ほど。
セルリアンタワー東急ホテルの裏手、桜丘町の坂の一角。
周囲は落ち着いたエリア。
その中で看板が煌々と灯り、遠目にもすぐ分かる佇まい。
店内は、どこか懐かしさを感じる『町寿司』然とした空間。
壁には握りや一品料理の短冊メニューが貼られ、肩肘張らずに楽しめる雰囲気です。
カウンター席のほか、奥には半個室のテーブル席も用意されています。
ランチは11:30~15:00、ディナーは17:00~23:00まで営業。
—————
◇冬の食べ比べコース(5,500円)◇
『現代の町寿司』をコンセプトに、冬の味覚を詰め込んだお店自慢のコース。
価格を考えると、満足度は高いです。
◆かに玉スープ
中華風のかに玉スープからスタート。
菊の花を模した玉子焼きが可愛らしく、とろみのある優しい味わいが、冷えた身体にじんわり染み渡ります。
掴みとして秀逸。
◆前菜3種
・あん肝の数の子和え
・京都・聖護院大根の自家製千枚漬け
・生しらすポン酢
どれもお酒を呼ぶ味わい。
特にあん肝×数の子は、濃厚さとプチプチ食感のコントラストが楽しい一品です。
聖護院大根の千枚漬けは穏やかで上品な酸味と甘み。
そして渋谷で生しらすがいただけるという意外性も少し嬉しい。
◆握り4貫
●真鯛(愛媛)
ねっとりとした身質で、噛むほどに上品な甘みが広がります。
シャリとの一体感も良く、スタートとして落ち着いた美味しさ。
●平目(青森)
淡白ながらも旨味がしっかり。
繊細な白身の中にほんのりとした甘みがあり、口の中でほどける感覚が心地いいです。
●真鯵(長崎)
程よい脂と力強い旨味。
青魚らしいコクがありつつも重すぎず、後味はすっきり。
酒が進む一貫。
●小肌(佐賀)
締め加減が絶妙。
酸味が立ちすぎず、旨味をしっかり感じさせるバランス型。
町寿司らしい安心感があります。
◆焼き物
・寒鰆のねぎま串
・スミイカのゲソの田楽焼き
寒鰆は脂がのりつつも上品。
ねぎと合わせることで香ばしさが加わり、酒肴として高い完成度。
ゲソの田楽焼きは、味噌の甘みとイカの旨味が好相性。
噛むほどに広がります。
◆握り4貫
●寒ブリ(福岡)
冬らしい力強い脂のり。
とろける旨味が口いっぱいに広がり、季節を実感させる一貫です。
●黒ムツ(長崎)
しっとりとした身に上質な脂。
クセはなく、じんわり広がる旨味が印象的。
静かに印象に残る一貫。
●大トロの炙り(福井)
炙りによって引き出された脂の甘みと香ばしさ。
とろける食感と香りの余韻が長く、コースの山場に相応しい存在感でした。
●天然本マグロの赤身(福井)
鉄分を感じる力強い旨味。
ねっとりとした舌触りで、王道ながら満足度の高い一貫です。
◆揚げ物
・ブリ大根とクリームチーズの春巻
・菜の花とたらことクリームチーズの春巻
意外性のある組み合わせながら、どちらも成立。
ブリ大根×クリームチーズはコクが増し、和洋折衷の妙。
菜の花のほろ苦さとたらこの塩気も好バランスです。
◆巻き物:真鯛の梅巻き茶漬け
巻き物は揚げた真鯛と梅肉とシャリを巻いて、茶漬け仕立てに。
温かなお椀に仕上がっていて、真鯛の優しい味わいと梅の酸味でさっぱりと締まり、ここまでのコースを静かに整えてくれます。
◆玉子
ほっとする甘さ。
町寿司の安心感。
—————
◆白州ハイボール × 2
日本酒も気になりましたが、大好きな白州を発見して迷わずオーダー。
すっきりとした香りが、脂ののった握りとも好相性でした。
—————
渋谷という街で、鮨をもっと日常に引き寄せてくれる存在。
高級店のような緊張感はなく、それでいて内容はきちんと本格派。
コースでしっかり楽しむも良し、ふらりと入って好きなネタをつまむも良し。
実際、隣のお客さん2人はさっと食べてさっと帰っていきました。
『町寿司』の安心感と、現代的なアレンジの面白さ。
そのバランスがちょうどいい。
渋谷で鮨に迷った夜に思い出したい一軒です。
#渋谷寿司 #渋谷ランチ #渋谷ディナー#町寿司 #桜鮨㐂